クレジットカードで買い物すると、支払いを金額そのまま一括で支払うこともできますが、何回かに分けて支払うこともできます。
クレジットカードがなくても、高額な商品やサービスを購入する時は、分割払いが利用できることがあります。
一見すると「月々の支払い額が減るから分割払いってお得なんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、実は分割払いにはいくつかのデメリットがあります。
そこでこの記事では、クレジットカードやその他ショッピングで利用できる「分割払いのデメリット」について紹介します。
一見お得そうな分割払いのデメリット
手数料がかかる
分割払いを利用すると、料金の支払いのたびに分割手数料が発生します。
どのクレジットカードでも基本的には13%前後の手数料が発生しますし、手数料は分割回数が多ければ多いほどに高くなります。
そのため、月々の支払い額を減らせるからといって、分割回数を増やしていると、手数料がどんどん膨らんでしまい、結果として、元々の料金よりもかなり高い金額を支払うことになってしまいます。
例えば、10万円の買い物を年率12%の36回払いで購入した場合、初回の支払いが4,070円でそれ以降が3,300円と、かなりお得に見えます。
しかし手数料の合計は19,750円とかなり高くなります。
お得そうに見える分割払いが手数料によっては全然お得でないことがわかりますよね。
ただ、一部のクレジットカードでは、2回や4回など特定の分割回数の場合は手数料が無料になることがあるので、ご自身が持っているクレジットカードはどうなのか確認しておきましょう。
お金を使っている感覚が薄れてしまう
分割払いにすると、月々の支払い金額が少なくなるので、お金を使っている感覚が薄れてしまいます。
ただでさえ、クレジットカードはお金を使っている感覚がなくなりやすいのに、そこに支払い金額も少なくなるとなれば尚更です。
そのため、その感覚が薄れてしまった人は、調子に乗って何でもかんでも分割払いで買ってしまうなんてことに陥りがちです。
そうなると、月々の支払い金額が手数料も合わさってどんどん増え、気づけばクレジットカードの利用額が分割の支払いだけでマックスになっているということにもなりかねません。
過去の買い物の支払いをするだけで手一杯の生活になり、新しい買い物ができません。
分割払いでもちゃんとお金を使っているんだという認識を持ちましょう。
店によっては一括払いしかできないこともある
分割払いは、クレジットカードが使えればどこでも利用できると勘違いしている方がいるかもしれませんが、それは間違いです。
特に飲食店では分割払いに対応していないお店が多数見受けられます。
今までクレジットカードを使っていて、「お支払いは一括払いのみとなっております」と注意されたことがある方は多いでしょう。
そのため、分割払いにすることだけを考えていると、分割払いができなかった時に、利用残額が足りず支払いができなくなってしまう可能性もあります。
そんな状況にならないようにするために、分割払いは節度を持って使うようにしましょう。
まとめ
今回は、一見支払い額が減ってお得そうに見える分割払いのデメリットを紹介しました。
上記の通り、分割払いにはデメリットがあり、2分割など特例を除き本来の支払い金額よりも多く支払わなければなりません。
そのため、クレジットカードを使う場合は、極力一括払いにするようにしましょう。
どうしても分割払いを使わざるを得ない場合は
- 手数料がかからない分割回数にする
- 「お金を使っているんだ」と認識して利用する
この2点をしっかりと意識しておきましょう。