クレジットカードを使っている人なら、一括払いと分割払いの他に「リボ払い」という支払い方法があることをご存知でしょう。
「リボ払いは月々の支払いを分割する」とイメージしている方も多いと思いますが、その一方で
「分割払いとの違いがわからない」
「リボ払いは悪魔の契約って言われているらしいけど、どこがやばいのかわからない」
と疑問に思っている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、リボ払いと分割払いの違いや、悪魔の契約と呼ばれている理由について紹介します。
リボ払いとは
リボ払いと分割払いの違い
分割払いは、分割回数で支払い金額を確定して毎月支払うのに対し、リボ払いは利用金額にかかわらず「毎月一定の金額を」支払う点に違いがあります。
各種カード会社ではよく
「リボ払いは利用金額に関わらず支払い金額を一定にできるから支出をコントロールできる!」
と紹介しています。
これはとても嬉しいメリットのように見えますが、実はその裏にはリボ払いが悪魔の契約であると言われている理由が潜んでいます。
リボ払いが悪魔の契約と言われている理由
リボ払いが悪魔の契約だと言われている理由は、その金利の高さが関係しています。
リボ払いは基本的に金利が年15%に設定されています。
これは利用残高に対して発生するので、利用金額が高かったり、毎月の支払い額が少なかったりすると(=最終的な支払い回数が多い)、どんどん利息が膨らんでゆきます。
例えば、100,000円の商品を毎月5,000円支払い(元金)のリボ払いにすると、結果として支払う金額は112,891円になり、返済に1年7ヶ月かかります。
利息だけで13,000円近く取られてしまうのです。
もしこれが300,000円だったら、利息は113,663円にもなってしまいます。返済にかかる期間は、なんと4年11ヶ月です。
しかし、「リボ払いは月々の支払い金額が少なくなる」という良い点だけを見てしまい、多額の買い物をリボ払いにしてしまう人が続出しています。
そうなると、毎月お金を払っているはずなのに、利息ばかりを支払ってしまい、全然元金が減らない負のループに陥ってしまうことになります。
これが、リボ払いが悪魔の契約と呼ばれている理由です。
デフォルトでリボ払いに設定されていることもあるから要注意!
クレジットカードを新しく申し込む時、クレジットカード会社によっては、分割払いをデフォルトでリボ払いにしていることがあります。
申し込みの際に「リボ払いに設定する」という旨の欄にチェックがついていないか必ず確認し、もしチェックがついていたら必ず外しましょう。
「気づいたら支払いがリボ払いになっていた」
こんな状況に陥ってしまったら大変です。
また、クレジットカードによってはリボ払い専用のカードもあります。
「デザインが魅力的たったので、機能面を何も考えずに申し込んだらリボ専用カードだった!」なんてこともあるので、注意しましょう。
リボ払いをしてしまった時の対処法
もし現在リボ払いをしているなら、以下の方法を使って少しでも支払い額を減らすようにしましょう。
- 何が何でも一括返済をする
- 一括払いが難しい場合は月々の返済額を少しでも増やす
そうすることで、最終的に支払う利息が減ります。
お金が足りない状況で一括返済をしたり、返済額を増やしたりするのは大変かもしれませんが、支払いに充てられるお金は全てリボの返済に充てるくらいの気持ちで返済を進めましょう。
まとめ
今回はリボ払いと分割払いの違いや、リボ払いが悪魔の契約と呼ばれている理由を紹介しました。
リボ払いは、月々の支払い額を自分で決めることができるので、「お金を使っている」感覚が薄れてしまいます。
しかし、現実には多額の利息が発生し、場合によっては利息だけを払い続ける最悪の事態に陥ってしまう可能性もあります。
リボ払いは極力使わない、使ってしまった場合はリボ払い分を優先的に返済し、少しでも支払い額を減らすようにしましょう。